スウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏によるスマホを使うことでの危険性を教えてくれる本です。
皆さんは一日どの程度スマホを使っていますか?
わたしはおそらく4~5時間は使っているのではないでしょうか。
同年代の平均より多いのではという自覚があります。
正直なところ軽い依存症であると感じています。
布団の中はもちろん、トイレやお風呂にまで持って入っているので、冷静に考えると「軽い」わけではない依存症かもしれません。
とはいえ、使いすぎは良くないと思いつつも、まだどこかその危険性を軽視していました。
やらないに越したことはないけれども、使いすぎたところでさほど問題はないだろうと。
しかし、二人の子どもが朝起きた瞬間からタブレットを開き、30分ほどで一度目を休めるように言うと「何をしたらいいのかわからない」と言うのをみて、これはもうタブレット依存症になりかけているのではないのか?とようやく恐ろしさに気づき始めました。
そこで、この本を読めばもう少し自分の中に危機感が芽生えるのでは?と期待を込めて読み始めました。
読み終わったわたしはすぐにスマホの時間制限アプリをインストールしました。
スマホが脳に与える影響はすさまじいということ。また古来からの生き残るための脳のしくみがスマホに依存させやすく働くことがわかったからです。
内容としては、そういった危険性をあらゆる実験結果をもとに説明した本です。
なんとなくスマホのやりすぎは良くない気がする…と漠然と感じていたものが何故良くないのか明確にかかれていました。
正直なところ、"頭の良さ=幸せ"ではないので、本人が多少頭が悪くなってもいいのであれば楽しくスマホを使うことに問題はないと思っています。
ですが、鬱病になりやすくなったりイライラしやすくなるのは幸せから遠ざかったいるようにしか思えないので、子ども達がそうなる可能性があるのであれば、やはりタブレットの使用を制限していきたいなと感じました。
実は、去年の9月から1ヶ月、毎日使っていたSNSのアカウントを削除したことがありました。
SNSを見すぎて気分が落ち込む日が増えたからです。
削除をしても一ヶ月以内にアカウントを復元すると前と同じように使えるので、試しに一ヶ月弱やめてみることにしたのです。
最初の数日は、スマホを開いては「あ、消したんだった」を繰り返し、その多さに自分でもびっくりしました。
しかし、2週間たつ頃にはあんなに毎日あった不安感が明らかになくなっているのがわかりました。
そうなんです。私自身、スマホ(特にSNS)をやめることのメリットを実際に自分の体で感じていたのです。
ではなぜまた毎日使っていて危機感をつのらせているのかというと、1ヶ月経って完全に削除される前にアカウントを復元させてしまったからです。
「SNSを使わないメリットをもう知ったから、復元させても上手に使っていける」と思ってしまったんです。
確かに数日は大丈夫でした。けれども2週間もたてばまた以前のようにSNS頻繁に覗いてしまう日々…。
恐ろしいですね!SNSのドーパミンを出させる力はすさまじいです。
まさにドラッグのようです。
わたしの意志が弱いだけ…と思ったりしましたが、脳が生き残るためにそういうしくみを作り出したのかと思うと仕方のない気もします。
わたしでこれなら子どもたちはなおさら脳の働きに抗えない可能性が高いので、タブレットやスマホと上手に付き合っていく方法を真剣に考えていきたいです。
いきなり「タブレットは一日1時間まで!」と言ったところでうまくいくとは思えないので、まずは自分のスマホ使用時間を制限するところから始めたいと思います。
自分の触る量を減らさないことには子どもたちに何を言っても説得力はないですもんね。
時間はかかると思いますが、徐々に減らしていけるように工夫していきます。