最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方(工藤勇一 青砥瑞人)

最新の脳研究でわかった! 自律する子の育て方

自律した子に育てたい!ということで購入しました。
自分の気持ちをコントロールできる子に育ったら生きやすそうですよね。
わたしは長年、自分の気持ちをコントロールする術を知らずに生きてきて、いろいろとしんどい思いをしました。
今でも苦手ではありますが、以前よりは怒っているときに「あ、今怒ってるな」と気付けるようになってきて、ストレスを溜めることが減っています。
そんな実体験からも自律した子になってほしい気持ちが強いです。

神経学者である青砥さんが脳科学的に解説して、元校長先生の工藤さんが実体験を踏まえた具体的な方法を書かれているので納得しながら読めます。

"キーワードは心理的安全性とメタ認知"と帯にかかれています。
実際に読んでみて、心理的に危険な状態であると脳が正常に機能しないのでまずは子が安心して過ごせる環境が大事。
そして脳がよく働く状況でメタ認知能力を高めましょう、ということかなと自分なりに解釈しました。

いつも怒って失敗を咎めているようでは心理的に安全とは言えません。
そして、常に親が怒ってばかりいるのは親が心理的に危険な状態にある可能性が高いとのこと。
まずは親自身の心理的安全性を保つことが第一ですね。
本の中にはもちろん詳しく、ストレスをストレスとして感じにくくなるトレーニング方法が書かれています。

子どもを本好きにしようと思ったらまずは親が本好きに。
子どもを幸せにしよいうと思ったらまずは親が幸せに。
子どもを自律した子に育てようと思ったらまずは親が自律した人間に。

こういう単純なことが最近になってようやくわかってきました。
まずは自分自身が自律した人間になれるように日々メタ認知トレーニングを積み重ねて行きたいです。
その上で子どもにもそういったことを伝えていけたらと思います。

最後に、本の中で特にわたし自身救われたところを何箇所か紹介させていただきます。

"「心の教育」よりも「行動の教育」"(自律する子の育て方第2章 106P)

昔から『心のこもった道徳的な行動を心がけなさい』と言われてきたのですが、実際の自分はそんなに心がきれいなわけでもないので
「心が綺麗じゃない自分はいくら良い行動をしたところで駄目なやつなんだ」と自己否定し続けて来ました。
「この人苦手だな」と思ってしまっても普通に接することができていればそれでいい。という考え方は生きていく上でとても楽です。
『やらない善よりやる偽善』なんていう言葉も聞いたことがありますが、心が綺麗じゃないと駄目だと信じ切っていたときは腑に落ちなかったのですが、今なら言いたいことがわかります。

"大人が完璧人間を演じない、目指さない"(自律する子の育て方 第2章 111P)

まだまだ完璧な親を目指して自分を追い詰めがちなので、ハッとさせられました。
そして夫にもこれを求めてしまっていたので反省しました。
子どもに「失敗しても大丈夫」ということを伝えるには親も失敗してもなんとかしているところを見せていけばいいわけですね。
とはいえ、これをしてみるのはなかなか勇気がいることだったりします。
ついつい子どもの前ではできる自分を演じてしまう。子どもにはとっくにバレているのに関わらず…。
上の子がちょっとのミスでもすぐに指摘してきてついついイライラしてしまうのですが、今まで自分が細かく言い過ぎてたからだよなーと言われるたびに反省します。
そしてついつい「まぁこれは後でしようと思ってたから…」などと返してしまうのです。
理想としては「本当だね~!まぁそんなこともあるよね!教えてくれてありがとう」と返したいところなのですが、これがなかなかうまくいかないんですよね。
自分の小さいプライドが邪魔をしているので、ここもちょっとずつ変えていきたいです。

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